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成人式が辛い思い出になった を曲にしました

今回のご相談は 成人式のつらい思い出 / のんたむさん
こちらのご相談です。

自分の成人式で、経済事情からおさがりの振袖を着用したが、周囲の華やかな振袖と比較して劣等感と羞恥を感じた。
当日は人間関係もうまくいかず孤立感を覚え、早々に帰宅して涙した。妹の成人式との扱いの差にも不満が残り、写真も見返せない状態である。現在も成人式の映像や振袖を見るたび当時の記憶が想起されてしまう。

https://cocoro-marche.com/archives/34975

こんにちは!
人生を曲にして現実を変えるカウンセラー 音響担当と申します。

自分が一番の主役であるはずの成人式で、つらい思い出が残ってしまった。
ご相談文自体は明るめな語り口で書いてくださっていますが、
私はなんだか悲しい気持ちになってしまいました。

だって何年も経っているのにこうして相談してくださることが
笑い事じゃないと肌感で感じるからです。

楽曲解説

成人式を、あの時の自分でもう一度やり直すことはできません。
でもだからゲームオーバーというわけではないんです。

変えられない過去は、過去の「解釈」を変えるということが、前向きな解決方法のひとつです。

「許せないと思っていた。でもあの時実はこうだったんだなんて知らなかった…(or思えなかった)」
といった「書き換え」が起これば、気持ちの向きが変わることがあります。
(映画や漫画も、重要人物の過去を知ったことをきっかけに話が展開していったりしますよね)

手法としては、感謝の手紙を書くとか、親や妹との関係をぐりぐりやって〜とかありますが、
今回は私が、過去の解釈を変えられるかもしれない楽曲を制作してみました。

さて。

あなたがお古の振袖を着たことによって、最も喜んだ人がいます。

それは誰でしょう?

ここから一気にアタオカ(頭がおかしい)な雰囲気になってきますが、
すいませんがもうちょっと聞いてください。

私の答えを言うと
一番喜んだ人は、振袖さんです。

私の着眼点とは、登場人物にあなた、母、妹に加え、振袖さん(振袖の擬人化)を加えたことです。
今回の楽曲は、振袖さん視点であなたへの感謝を語る曲を作ってきました。

「もう自分なんて二度と誰かに着てもらえることなんてないだろうな」
と諦観し、タンスの中で眠り続けていたんです。
振袖さんは。

そんな中、あなたが現れた。
たしかに、私(振袖さん)は、地味で可愛くはない。
でもね!
いやいやかもしれないけど
仕方なくかもしれないけど
また女の子が、着てくれることになったんだよ!と。

「また誰かに着てもらえる日がくるなんて」
これがどれだけ嬉しいことか、想像できるでしょうか。

もうないだろうと諦めていたことが、もう一度叶った。
存在価値が失われたように見えたものが再び蘇る。

それは例えるならば

スポーツ選手が大怪我から復帰し、再びフィールドに立つ。
空中分解していたユニットが和解し一夜限りの復活をする。
絶縁していた親子が再び会話する。
こんなレベルのことです。

自分の人生にあの瞬間があったから
あの言葉をもらえたから
今も生きていられる
そういうことは、あります。
あなたにもそれを与える力があります。
与えたんだと思います。

もう終わったと思っていた役割が、もう一度与えられることは、強い喜び・救済となり
自己の存在意義の再確認のきっかけとなる。

そのきっかけを、あなたが作ったってことです。ことにしたいんです。

「振袖さんが喜んだ」という発想は客観的事実ではなく、擬人化による意味付けです。
でもそれで、誰も困らないと思いませんか?
振袖が人間ではないからこそ、そういう解釈を自由に与えることができます。
(なんなら相手が人間の場合だって、幸せな解釈を持てさえすれば、問題は消失する)

…ついてきてくれていますでしょうか?笑

そもそも

今回のこれ(振袖さんが強く喜んだこと)は、あなたのやさしさがあったから実現したんです。
そりゃ嫌だけどお母さんの懐事情を慮り、負担を軽くしようというのはやさしさですよね。
あなたはやさしい人だと私は思うのです。お会いしたこともありませんけれど。
やさしさについて哲学してみると面白いかもしれません。
自分なりのやさしさの定義を模索してみたりとか、
自分に対するやさしさと他人に対するやさしさを両立するには、とか。

やさしい人は自覚がないことが多いです。

自分は何もしていない、と思っていても
あなたの存在がなければ起きなかった救済がある。

成人式の日は何かを失った日ではなく、誰かを救っていた日だったのかもしれません。

事実をどう解釈するかで、人生の見え方は変わります。
それを伝えたくて、この楽曲を作りました。

改めて、楽曲を聴いていただき、ありがとうございました!

ご縁があればまたどこかで!

ハレの日

古びた柄で 役目を終えて
タンスの中で眠っていた

あなたとの出会いは
迷ったような顔 
「もっとかわいい柄がいい」とは言わずに
これでいいよと言って
お母さんの負担を軽くしていた
あなたはね やさしい 

迎えたハレの日
あなただけ 胸を張れず
主役のはずなのに
なんで?
居場所なんかないじゃん
泣いてしまいそうで 早く帰った

帰り道 必死に願っていた
どうか、あなたが 自分を恥じませんように
「おめでとう」が哀しくて
ぽろぽろと泣いた
だけどね あなたに私は救われていた

二度と袖を通されることは ないはずだった
でもそうじゃなかったこと。
それだけで充分だった
あなたは 私を生き返らせた

いつか
写真を見れる日が来たら
きっとわかる
あなたの顔は やさしい