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ひらめきが来た時、即作りはじめて作り終えた作品には
ひらめいた時のエネルギーが損なわれず残存している。

ひらめきをキャッチして、自分の手元で、できるだけ変形させずに提供できるからこそ
最初に降りてきたときの熱量が作品に残り、それが価値として伝わる。

鮮度を価値にするには、スピードが大事だ。

「つくりもの」を作るには、思考を挟むぶん、時間を要する。
逆に、なにも考えずにアウトプットしたものには「今しかない感じ、生々しさ」が宿る。
それは自然物と似ている。

ひらめきは、五感だ。

たとえば「暑い」とひらめいたなら涼しいところにいけば、清涼感が得られる。
このように、スピード感をもってひらめきを叶えてあげると、気持ち良い成功体験が得られる

「腹減った」とひらめいたなら即チャーハンをつくれば、うまい。
これは誰でも体験できる「ひらめいてすぐ形にするとめちゃいい」の典型だ。
「せっかく腹減ってるからめちゃくちゃ美味いもの作るね!料理教室行ってくるから待ってて!」
などと言われて待てる人間はいない。

だが似たようなことを、私たちはよくやる。

ひらめきを寝かせることは、悪ではない。

ただし寝かせれば熱量が変わり、アウトプットが変わる。
寝かせる過程を経て作られる食べ物(ワインやチーズ)もあるように、即席で作ることが常に正解なはずはない。

そしてそもそも
「ひらめきを即席でアウトプットする」という行為が許されるのは、
ひらめきを即、形にできるレベルのスキルを持っている人に限られる。
チャーハンを作りたくても料理をしたことがなければひらめきを形にしようがない。

ひらめきとは、内側からくるものか、それとも外側からくるものか。
自分がひらめいたんだから、内側でしょ!と思いがちだが、実はそうではなく
「ひらめきは外側からくるもの」と私は考えている。
ひらめきは 自分の脳内に突然チャイムを鳴らす来訪者であり、私をびっくりさせる存在だからだ。

ひらめきは今この瞬間しか生きていない。

今しか命がないひらめきの手を取って、ひらめきに対して誠意を尽くせるか。

ひらめきに対して愛をのせたぶん、あなたの評価となって返ってくる。

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