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今回のご相談は 断ると大騒ぎになる / おもちさん
こちらのご相談です。

ご相談文要約

「自分の気持ちを大切にし、嫌なことは断ってよい」という一般的なアドバイスを実践したところ、毎回強い反発が起きてしまい困惑している。
会社では飲み会を断っただけで大騒ぎとなり、悪い噂まで立てられ、結果的に退職することに。社会人グループでは、他の人が問題なくキャンセルできるイベントを自分が断ると批判され、居づらくなって退会。友人関係でも、体調不良で約束の延期を申し出ただけで絶縁されてしまった。
なぜ自分が断ると大ごとになるのか理解できず、恐怖と絶望を感じている。自分の気持ちと周囲の反応をどう折り合えばいいのか悩んでいる。

https://cocoro-marche.com/archives/34748

おもちさん、はじめまして!
相談に作曲で回答するカウンセラー、音響担当と申します。

「自分を大切に!断っても大丈夫!」
というごく普通のアドバイスを実践し、かなり酷い目に会われたとのことで、本当に参りましたね。
なので「自分を大切に!」というのとは全く別のアドバイスをします。

推しが突然クソダサな髪型にしたり、しずかちゃんがパパ活してたら
「そんなのあなたらしくないよ!やめなよ!前の方が良かった!」
とみんな騒ぐと思いませんか。

これと同じようなことが、あなたに起きていましたよね。
外野:「あなたは私が期待する役割を全うしなかったわね」と。

これは外野が、それぞれの自分のあなたへの勝手なイメージを押し付けたいだけ。
自分の「こうあるべき」を守っていたいだけで、自分の価値観を壊す気はない、わけです。

問題の解決法は、断り上手になることです。

断り上手とは、断る勇気を持つとか、そういうことではありません。
「断る勇気」で断ると、関係が壊れます。
今日は関係を壊す断り方ではなく、関係を育てる断り方をお伝えします。

断ることは、なぜ気が引けるのか?その心理を解説します。

↓断ることへの抵抗が強い人の気持ち
過去、自分が断られた立場にたった時に、嫌な思いをしてきた。傷ついた。
自分の申し出を断った相手を受け入れられなかった。
そしてそんな断られたときの嫌な気持ちを、目の前の人にさせたくないから…と言えば聞こえがいいのですが、要は悪者になりたくない。だから断れない。

こんな心理があったりします。
なのでこの部分をひっくり返せば、断れる人の気持ちを知ることができます。
ためしに単純に反転させてみますと、

↓断ることへの抵抗が弱い人の気持ち
自分が断られた立場になっても、嫌な思いを感じない。傷つかない。
自分の申し出を断った相手を受け入れることができている。
「断られることは悪いことではない」を心が知っているので、目の前の人に「断る」を配っても、私は悪者になることはない。

一気に難易度上がったというか、人としての懐の広さを試される感じがしますよね。
だから難しいんです。私もできませんし、できないからダメな人間ということでもありません。

自分が誰かに断られたとき、傷つかなかったり「全然いいよ〜むしろウエルカム」ってなる人は
断ること=悪 という概念が薄いのです。
自分が断る立場になったときも、「断る=絶対悪、ではない」から断りやすくなる。
そしてそんな人の「お断り」は、相手を嫌な気持ちにさせない。
だから相手から責められまくることがなくなる。
断り上手の好循環はこのようにして回っていきます。

気づいていただきたいのは、
断るとき が重要なんじゃない。
自分が断られたときのあり方が重要なんだ、ということ。

つまり私たちがすべきは
断られた=悪ではないことを「知る」こと。

別の言い方をすると
「最悪だと思っていたことは実は最悪ではなかったということを経験した数と視点が、自分にあるかどうか」
ということです。

断ってくれたおかげで、振ってくれたおかげで、こんなにいいことがあった。
だから断られるということは、別の扉を開けること。チャンスだ。
これを自分の言葉として言えるか。

最悪が最高に変わった経験を探してください。

 クラス替えで「最悪やな」と思っていたが、3月には最高のクラスと思えた
 売り切れて最悪と思って別のものを頼んだら、おいしかった
 落ちた学校の代わりに行った学校で一生の友人に出会った
 第一印象が最悪だった相手が、人生のパートナーになった

人生はこんなことで溢れていませんか?

「綺麗事じゃねーかぼけ」
多くの人にとってはそうですよ。でも「綺麗事ではない」と言えたもん勝ちといいますか、
「最悪→最高への転換」を経験をして人生が変わった経験を本当にしてきた人は、「最悪はじつは最高かもしれない」とわざわざそう思い込もうとするのではなく「認めざるを得ない」という諦めに似た感じなのもまた事実です。

ここから先はまた別角度からみてみましょう。

断られているのに、嫌な気持ちにならなかった経験ってありませんか?
だとしたら一体何が起こったのか?
あなたがそれをヒントにして、断る立場のときに再現すれば良いだけの話です。

断られているのに嫌な気持ちがしないときとは、
自分が尊重されているのが伝わってくるときです。

つまり「あなたに欠損があるから断ってるんじゃないんです」という断られ方。
あなたが気に入らないから断ってるわけじゃない。
あなたが間違ってるから断ってるわけじゃない。という断られ方は、嫌な気持ちにさせません。
(もし嫌な気持ちになったとしたら、それは断った側が本心からそれ(あなたが悪いわけじゃない)を言えていません)

 あなたが間違ってるわけじゃない。
 ただ、今はこっちの条件が揃ってなくて…。
 条件が揃ってたら、断らなかったよ。
 条件が揃ったときに、私はあなたにお願いしたい!

これが嫌な気持ちがしない断り方です。
(ロックスターが10歳の子供に自分のギターをプレゼントして、「今はまだ難しいけど、お前が上手になったら一緒にセッションしよう」と約束するような断り方です)

「今はそういう気分になれない」も含めて、条件が揃わない。今じゃない。
ただ、その条件が揃えばいつでもあなたを受け入れたい!

そういうあり方を、全てに対して自分がしていくんです。
これができるようになるには、次にお話しする「自分の正しさ・価値観を壊す」が必要になります。

逆に傷つく断られ方とは
「あなたが不十分だから、断ります」というものです。

この裏には、「正しさ」「価値観」があります。
「私はこういう価値観や正しさの概念があり、あなたはこの価値観に逸脱する人間なので、断ります」
というメッセージを含むので、傷つくんです。

大事なことを言います。
人が傷ついてしまう理由は、正しさ・価値観が存在するからです。
だからこそ、自分の正しさ・価値観を壊す勇気を持てる人は、人を傷つけない。
だから、他人から傷つけられない(反撃されない)。

自分の正しさ・価値観をぶっ壊す言葉「あなたが悪いわけじゃない」
これを本心で言えるか。
言えないのであれば
自分の価値観を壊しながら生きていくことを願えるか。
「そういう人間でありたいと願うこと」は、懐の広さです。

最初に私が言ったことに戻りますが、
人はみな、自分の価値観を壊したくない生き物なんです。
そんな中 他人より自分が先に、価値観という武器を下ろしたいと願えるか。
(もちろん、自分は懐の広い人間マウントで願う、のでは意味がありません)

最も壊したくない「自分の価値観」を、ふたりが分かり合えるためなら喜んで壊せる。
究極の柔軟性といえます。

そんな柔軟性を育てていけば、あなたは誰にも責められず、誰も責めずに、「NO」を言えるようになります。

…そっちのほうが難しいわ!!
「気の乗らないことは断ってみよう!」のアドバイスのほうが100倍簡単だわ!!

って思いましたよね?

そうなんです今日は、世界平和をも実現しかねないような話をしてしまいました。

しかし世界平和のためにも がんばってみてほしいですっ!

平和になった世界で、またお会いしましょう!

音響担当でした~!

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