いまの問題は必ず解決する
問題の捉え方は2パターン
問題の捉え方については、2つの考え方が存在する。
ハック系:できることはある!という考え方
さとり系:できることは何もないという考え方
ハック系とは
「変えられるのは自分だけ」
「今日からこんなふうに考え方を変えていきましょう」
「自己肯定感を上げるためにこのワークをしましょう」
など、
とにかく何か行動して前進すれば、問題は解決するという考え方をハック系と呼びたい。
「積み上げ」の世界観と言ってもいい。
やったことは経験として蓄積されるので、無駄にはならない。
ただ実は、積み上げなくても問題解決をする可能性はあり、また一方で、積み上げの先に問題解決が無い可能性もあるのだ。
しかし最後には、必ず問題は解決する。(後述)
さとり系とは
「どれだけ意識的になにをしようが、コントロールはできない」
「問題解決とは、問題を問題だと思わなくなること」
「だからできることは何もない」
こういった考え方のことを、さとり系と呼びたい。
ハック系をやり尽くし行き詰まった人がさとり系に出会うことが多いが、さとり系の考え方を本当に実践するのはほぼ困難だ。
一見苦しみを手放せた人種にも見えるが、手放せている気になっている(実質、逃げている状態)人がほとんどではないだろうか。
自戒を込めて厳しいことを言うが、さとり系に手を出すのは「大多数の人にはできないけど、自分にはそれができる」と、「自分だけは違う」と思いたい傲慢をもっていないだろうか。
さて、真のさとり系には
自分には力がないことを素直に認められる人
あの時夢が叶わなかったのはこのためだったのかと理解している人
自然物や動物に近い存在として生きる霊的な人など
様々なパターンを含むイメージがある。
人間、生きていれば、感情を感じる。
その中には感じたくない感情がある。
感じたくない感情から逃げようとする動きは自然な防衛であり、できることをやろうとする。
つまりまずはハック系に導かれるのが、自然な動きだ。
さとり系は、感じたくない感情を感じるチャレンジが含まれるため、ハードルが高いのだ。
ハック系は、感じたくない感情から逃げ回っていると言うことができ、もう逃げるのに疲れた時にさとり系警察署に出頭する。
いまの問題は必ず解決する
今まであなたが散々悩んだことについて思い出してみてほしい。
理想の解決方法で解決した!という結末と
「問題が問題じゃなくなったから、それが気にならなくなった」という結末と
どちらが多いだろうか。
後者ではないだろうか。
あれだけ不倫で悩んでいた人が、次の好きな人ができたことで不倫を手放せた、というような。
「それはそれでまた新たな問題生まれとるやんけ」と思われるだろうが、その通りで、私たちは電車の乗り換えのように、問題を乗り換えながら生きている。
つまり
「普遍はない」
この大原則があるからこそ、今の問題は解決するのだ。
別の言い方をすれば、
時間の経過に勝って存在できるものは何もない。
だからこそ、問題は解決する。
わざわざハック的に解決しようと頑張らなくても、解決する。
「私にはこんなにも強い思いがある!」
「この恨みは一生忘れられない」
そう言ってみても、その感情すらも、時間には勝てない。
しかし、だからこそ、問題は解決する。
「いいや、死んでもこの気持ちは消えない!」と思ってみても
無限に寿命があれば、おそらく熱い思いですらも時間に負けていつか消えてしまうだろう。
時間以外の解決方法
時間以外に問題を解決する方法は、「とにかくそれにのめり込む」ことだと思っている。
その方法が2つある。
1:手放しをしようとハックする
問題を作り出している未消化の感情を感じること。
2:欲望を満たすうちに飽きる
坦々麺にハマり毎日食べていたが、ある日急に「あれ、もういいかも」となるような感じがこれだ。
「やめないといけない」を一旦あきらめ、喜びを受け取りつくす。気が済むまでそれを続ける。
より安全で難易度が低いのは1:未消化の感情を感じる だ。
2:飽きるまでのめりこむ が少し危ないのはなぜかというと。喜びを受け取れるからこそ、気が済んでいくのであって、喜ぶことが難しくなってしまっている状態のままそれを続けると、人は間違った方向に行きやすい(不満を爆発させやすい)という注意点がある。
(不倫がやめられない人が、飽きるまで彼に会う作戦を実行すると、喜ぶどころか不満が爆発する罠にはまりやすい)
(2をやりたい人はまず、喜び上手になることから始めましょう)
不倫恋愛をする人の気持ちを、水に例えてみる。
熱が加われば、水温が上がる。
加熱し続ければ、やがて蒸発する。
蒸発した状態が、問題が解決したということだと思ってみてほしい。
逆に水を冷ますというのは、理屈で落ち着かせる、無理に諦める、感情を抑圧することだと思ってみてほしい。
未消化の感情を感じようと、感情を燃やしてみることで、水の温度が上がる。(=1の手放しをやるということ)
彼と楽しい時間を過ごしてハッピーな気持ちになりまくることでも、水の温度が上がる。(=2の欲望を満たすをやるということ)
どちらの方法でも、100度に到達し燃やし続ければ、水は消失する。(問題が解決する)
ところが、
「全部蒸発したら、彼のことで悩む私ではなくなってしまう」
「彼のことを好きじゃない私になってしまう気がする、それはいやだ」
と、
水の私は、蒸発したら世界が変わることがわかるからこそ、葛藤が生じ、蒸発を止めたりする。
あるいは、一部分が蒸発しただけで「もう彼のことは手放せました」などと言ってしまう。
だから何年たっても
「まだ、水やってます」
と、問題がずっと解決しないかのように見えている。
このように、時間以外での問題解決方法は、なくはない。
私の失敗談
相談したときに、「こんな解決方法がありますよ」と、ハック系で答えられた方が、望みがある。
私のイメージでは、
浅い部分にハック系があり、
突き進んでいけば、さとり系に到達するイメージだ。
私自身、問題はいつか解決する、ということがなんとなく見えてしまってからは
「ハックしても意味ないじゃん」
「できることは何もないじゃん」
と思ってしまい、
さとり系の相談回答に寄りまくっていた時期があった。(今も割とそうなんですが)
ただ、さとり系はあまり、現実的でないことをわからないといけなかったのだ。
相談者がどの段階にいるかによって、回答を変えなければならなかったのだ。
ハック系を卒業したくなった人に対して、さとり系の考え方をプレゼンすればよいのだ。
最初からさとり系全開で相談に回答してしまうのは
「昼から急にお腹が痛いです!!」
と救急外来に来て手術をすべき患者に
「大丈夫ですよ、人はいずれ死にますからね」
と言うようなものだ。
バスがくるまで何して待つか
ど田舎のバス停。
バスが来るのは4時間後らしい。
あなたはバス停でどうやって待ちますか?という問いかけをしたい。
つまり、お迎えがくるまで、どうやって生きようか?という問いになる。
目の前の遊具で遊びながら待つのが、ハック系だ。
待つしかないんだから、本当に何もしないで待つのが、さとり系だ。
しかしおそらく、何もしないで待つ というのはかなり難しい。思考することですら「何かをする」ことになるからだ。
どちらが面白いですか?
どちらが傷つきそうですか?
どちらが生きてるって実感できそうですか?
面白いが傷つく世界に、私たちは放たれている。
ゆえにハックのほうが、人は「生きている」と感じることができる。
さとりはほとんどの人が生きているうちに到達できない次元なので、葛藤を引き受けるハックの立場からの発信のほうが、共感を呼ぶ。


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