相手の言葉を信じない柔軟性を持て
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今回のご相談は パートナーの態度に違和感を覚えています / カモさん
こちらのご相談です。
ご相談文要約
パートナーの無言や素っ気ない態度を、私は不機嫌や拒絶として受け取り傷ついてしまうが、彼は「機嫌は悪くないし最低限の返事はリスペクトだ」と主張し、衝突が繰り返されている。私は一言の説明があれば安心できるのに、彼は「何も言っていないのだから、勝手に傷つかないでほしい」と言う。私はその都度謝ってきたが、状況は変わらず、彼にも「態度が他人を傷つけてしまう可能性がある」という視点を持ってほしい。
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相談に作曲で回答するカウンセラー、音響担当と申します!
ご相談者さん以外の方にとっても必ずためになる話をしますので、どうか最後までお付き合いください。
お互い可燃物を所持している
あなた「市役所に早めに行こう」
彼「早すぎない?」
あなた「先に並ぶから、後から来てもいいよ」
あなたのこの優しいセリフは、あなたの我慢と譲歩から出た言葉だと思います。
ですが「後から来てもいいよ」を、最大限悪い解釈をするとどうなるか。
「あなたがどう言おうと私は先に行くけどね」「早すぎるとは思いませんけど」というメッセージとなり、
彼は「早すぎない?という自分の意見は聞いてももらえなかった、わかってもらえなかった」と感じた可能性ってあったりします?
彼が拒絶ととらえた可能性。
彼が意識的にそこまで思ったかは不明です。機嫌が悪かったわけではないと言っていますし。
ただ、このような意識まではしないことの積み重ねによっても、相手に対する感情は作られるのかもしれないってことは思ってみてください。
そのあとの
「僕がカイロが必要だと一言でも言った?」というセリフ。
えらい攻撃的ですよね。
「一言でも言った?」
とかいうセリフって攻撃することが目的な感じがしませんか。
2人とも、火に油を注ぐといいますか、
お互い可燃物を持ち寄ってるといいますか、
2人で燃やし合ってるといいますか、
アツアツですねと。
言葉を信じるな
「言葉」を信じるなという話をします。
ご相談文には結構、理路整然とした言葉が散見されるのが印象的でした。
「何も言っていないのだから、勝手に傷つかないでほしい」
「他人を傷つけてしまう可能性のある態度」という視点を少しでも持ってほしい
などですね。
読みながら私が思ったのは
一見建設的な意見をお互いが言っているように見えるが、
その中身と、一貫性はどれほどあるのか。
ということでした。
えっと、中身も一貫性も、なくていいんです。
中身も一貫性もなくていいことを、わかってほしいんです。
私たちが放った「言葉」とは、
いまフレッシュに思っていることであり、明日も同じかはわからない。だから一貫性はない。
このことを、あなたの中で常識にしてもらいたいんです。
衝撃的かもしれませんが、
私たちは、自分がなにを言っているか、自分ですらわかっていない生き物なのです。
「絶対こうだ」と思っていたものが「やっぱりちがったね」となったことってありますよね。
例えば
「誰に対しても同じ態度を取っとんじゃこっちは」という彼の発言は
人間は自分でどういうことを言っているのか、わかっていない生き物だ。ということのよい事例です。
(だって誰に対しても同じ態度を取れるわけありませんからね、親とイチャイチャできんのか)
「自分は自分の言ったことすらわかっていない(未来永劫に時間経過に耐えうるものではない)」と思えている人は相当素直であり、そのメリットは相手への攻撃性が落ちることです。
テレビや新聞にのってる、今日の占い。
「昨日の占い1位やったのに、今日8位になっとんねんぞ!!」
とクレーム入れる人はいませんよね。
「占いは毎日変わるのは当たり前だ」とわかっているからです。
これと同じで
「人の言うことなんて毎日ころころ変わるもの」
という前提を持てれば、相手への攻撃性が減ります。
リスペクトってなんや
リスペクトのくだりがありましたよね。
「僕が返事をしたことがあなたへのリスペクト」
「理解できないあなたは僕に対するリスペクトがない」
「私は無言だとリスペクトを感じにくい」
浜田雅功が言うてます。
なんやねんさっきから!!
なんやこのリスペクトの投げ合い!!
いつまで塩投げとんねん!!
塩だけ撒き散らして一生始まらん相撲か!!
リスペクトってなんや。こいつら説明できんのか。
ほんまにリスペクトあるやつはな
リスペクトなんて言葉 使わへん!!
(私は「尊敬する」は結構難しいという持論がありますが、それはまたの機会に)
もしも彼に
「この前あなた、私のこと、リスペクトがないって言ったよね」
とか言ったら、おそらく喧嘩になると思いませんか?
言葉だけを切り取られると、カチンときます。
一部だけを切り取って勝手に解釈する、マスコミのようなことを私たちはよくやってしまいます。
彼があなたと一緒にいる理由はちゃんとあるんです。
あなたが知ったら嬉しくて涙が出るような思いも、彼はきっと持っているでしょう。
彼は、あなたと一緒にいたいから一緒にいるんです。
彼とあなたの思い出や関係性は、言葉だけで作られていったわけではありません。
だからこそ
彼の言葉だけに騙されるなってことを言いたいです。
彼そのものを信じるという意識を持ってみてください。

不満の対象に謝罪とか無理
分析力高めなあなたにだからこそお伝えしたいことがあります。
いつか腑に落ちてくれるかもしれないという期待をこめて。
あなたは
落ち着いてから改めて自分の非を謝った結果、
彼に「自分の行動によって他人がそういう感情を抱くことが理解できない」と言われてしまうわけですよね。
彼がこの反応になったのはなぜでしょうか。
あなたは実は、本当の意味では謝罪ができていなかったんです。
心では謝る気持ちになっていなかったからです。
このことに、自分でも気が付かなかった。
彼は、中身がない謝罪を受け取ってしまったので、あなたが言葉で謝罪をしても、それが届かず、態度が軟化しなかったのだと思います。
けどこれはあなたが悪いのではないのです。(彼も悪くない)
だって、謝りたくない理由があるからです。
それは、
普段から彼に対して
「私はこんなに我慢してんねんぞ」
「いつも私から折れてやらんとお前話しなくなるじゃん」
「逃げてんじゃねーよ」
などこれはあくまで例ですが、
こういった怒りや不満を固めて作った、怒りの剣があるんです。
電車であなたがうっかり隣の人のズボンのすそを踏んだら
即、「わーごめんなさいー!」
ってなりませんか?
あなたはズボンの人への不満がゼロだからです。
不満のない相手には、即謝ることができるわけです。
けど、不満だらけの相手に心から謝る・反省するということは、無理です。
コミュニケーション常識の違い
王道の心理分析チックなところで
あなたと彼で、コミュニケーションに対する常識が食い違っている可能性について考える余地はあります。
彼:話さない=機嫌が悪いわけではない
あなた:話さない=関係が遮断されている
というようなパターンが抽出できます。
例えばですけどこのように、コミュニケーションの常識が違うのであれば、よくあるアドバイスとして
彼に「取扱説明書」を渡してくださいと。
「あなたが悪いとは思っていない」
「ただ、私は無言が続くと安心できない」
「理由が一言あるだけで、私は全然違う」
と、説明してあげてくださいと。
こういう方法もいいですけど、あなたの不満が溜まってる状態でトリセツを渡すと、それはトリセツではなく逮捕状です。
ただ、今回のご相談文は一日のエピソードの話でしたので、普段から性格的に彼が話さない人、言葉が足りない人なのかまではわかりませんでした。
彼は本当に、誰に対しても無口というコミュニケーションをとる人なのか?
だったらこの宝箱の中身は、これ以上ないの?
そして逆も然りです。
あなたは本当に、態度に出されたものしか、見ることができない人なのか?
いちいち「あなたのことを尊敬しています」と毎日言われなきゃダメなのか?
多分、そうじゃありませんよね。
お互い、相手から本当にほしいものは同じです。
「自分の存在を、相手から喜ばれていること」
これが潤沢に感じられてもなおあなたは「黙ってる人はリスペクトできない」という主張を続けるでしょうか?
相手の存在を心から喜べないのは、溜まった怒りがあるからです。

いい子のパターン
あなたはおそらくいい子です。
関係の空気感を感知し、関係を壊さない方向に調整する力があるからです。
謝ったり、自力で心理学の勉強をしたり、自分サイドでできることを積み上げて、自分と相手のために、この環境を守ろうと頑張ってきました。
でも、関係を守るために、自分の感覚を後回しにする癖があります。
いい子が期待に応えるという構図です。
小さい頃から、様々な場面で
「お前フザけんなよ」
この気持ちを抑え込んだ歴史があなたには8000万回あります。
その8000万回の怒りと悲しみを、あなたはどこかで感じたがっています。
消化されないままになっているからです。
いい子が一番キレる相手は、心理的に一番近い人です。
あなたは「彼との関係性」というフィールドを使って、怒りを感じています。
別に、怒りはどこで感じても自由なのですが、あなたはたまたま、彼との関係性を、怒りを感じるための舞台に選んでいるというだけです。
このまま彼に怒りばかり感じていれば
「私はあなたの役に立ててないね」
などと、お互いが思ってしまう可能性はあります。
彼に怒りを感じたくなければ、方法は二つです。
一つは、怒りの総量を減らす。(本当の謝罪ができるようになるためにも)
もう一つは、他の人との間でもっと怒りを感じられるようになること。(舞台を増やす)
一つ目に関しては、感情を感じていくこと。
二つ目に関しては、いい人をやめる。
このような道があります。
違和感の中身は怒り
ご相談文のタイトル
「パートナーの態度に違和感を覚えています」と書いてくださっていますが、
ここに投影の話を持ち出せば
「私は、自分の態度に違和感を覚えています」
と言い換えることができます。
だからもう、あなたはご自分で違和感に気づいているんです。
怒りを我慢しすぎじゃね?
ということに。
「違和感」
という単語は、感情を表す単語としては、「怒り」や「喜び」などに比べて不明瞭さがあります。
なぜあなたは、無意識に違和感という単語を選んだのか。
それは
怒りを抑えすぎて、自分の感情がなんなのかよくわからなくなっている。
その不明瞭さを表現するのに「違和感」という単語が適切だったのではではないでしょうか。
追記次項
今回長さの関係で書けなかった話を箇条書きするので、ご自分でも考察してみていただければ!
・主導権争いの話
・被害妄想はないが被害者意識はある
・甘えだが、甘えは悪いことじゃない
・まずは自分に、相手を理解する気があること
・それは不都合な条件を叩きつけられても喜べること(バカ殿の爺になった気分で)
・尋問ではなく質問をすると自分の攻撃性はなくなる(怒りに飲まれないのは難しいが)
・私は大切にされているかという不安
今回はこんなかんじです!
私も、あなたのように、理路整然と考えすぎるいい子です。
文章の感じが自分と似ていると思いました。
言葉は毎日変わる。
感情も毎日変わる。
それでも同じ人の隣に立ち続けている。
そう考えると、ドラマチックです。
私は人の人生で作曲するという活動を始めたところですので、
2人の喧騒を喧騒ではない描き方で楽曲にすると、関係性の捉え方が変わるような気がしました。
そういうクリエイティブな手法もあります。
音響担当でした~!


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