一流の人から自己顕示欲を感じない理由
目次
体臭がキツイ人は出世できない。
というのをビジネス書で読んだ。
体臭がきついから即三流、というよりは、一流ビジネスマンは他人に不快感を与える可能性を悉く潰せている、という話だ。
これと同じで、
自己顕示欲が「きつい体臭」として臭ってくると、一流にはなり得ないのではないか。
自己顕示欲はエネルギーになるので、成功したいのなら必須だ。
しかし、その自己顕示欲を感じさせない というのもまた、必須だ。
むしろ一流ほど自己顕示欲が強いが、それがこちらからは見えない。
そうなるには何が必要なのか。
自己顕示欲を感じさせない人4選
1 見せ方を作っている人
2 今、結果が出ている人
3 伝えたいことがある人
4 フィールドを自作する人
1 見せ方を作っている人
あなたは
自分の見せ方を作るということがタスクにある人か、そうでない人か。
ブランディングと言ってもいい。
見せ方を作ろうとしない人、ありのままでいい の人は、一軍に定着しない。
「ありのままで愛される」は可能だ。ただしそれは、三軍としてだ。
彼氏彼女・夫婦・職場など、小さなコミュニティ内で愛されたいのなら、三軍で問題なく、「ありのまま」でいい。
ただ、一軍として愛されたいのであれば話は変わってくる。
見せ方を作る。
その過程で、「自己顕示欲を感じさせない」を盛り込む。
ここからは個別論になるので具体的には掘り下げないが、
・先にポジションをとる
(こう見られたいというイメージを行動・所作・実績で植え付ける。ただし実力と乖離しない程度のイメージを設定)
・他人に見せる用の弱みを決める
・他人からの反応の有無を気にしない
・話すことを練習する
など 無限にやることはある。
番外編 職人は自己顕示欲を感じさせにくい
番外編として職人タイプの話をしよう。
職人タイプは、自己顕示欲を成果物のなかで発揮し、自分の作った成果物で評価されることを望んでいる。
ただ、作品は見てもらいたいが、自分自身の見せ方をクリエイトするという意識は弱い人が多い。
職人タイプは
自己顕示欲は感じないがオーラもない人
職人でありつつ一流のオーラを纏う人
この二者に分岐するが、違いは何か。
オーラのない職人は 技術+結果を持っており
オーラのある職人は 技術+結果に加え、責任+世界観を持っている。
映画監督の宮崎駿はオーラのある職人だと思われる。
技術+結果+責任+世界観が凝縮した人だ。
世界観とは、思想、哲学、理念、倫理観、伝えたいこと、メッセージ性のことだ。
オーラのある職人のもつ「責任」と「世界観」については
2 今、結果が出ている人
3 伝えたいことがある人
で後述する。
2 今、結果が出ている人
身も蓋も無いが、自己顕示欲を感じさせない一番の要素はやはり
「今、現在進行形で結果が出ている人」だ。
大事なのは、「過去勝った」ではなく「今勝っている」ということだ。
結果は出してなんぼだ。
プロセスは全て正しい という心理学的見方を持ち出せば、結果が出なかろうがそれもすべて正しい。
結果が出てない今も、プロセスの途中です。
それで全て片付く。
しかし、結果が出てない自分に100%納得できるか?納得できなければ自己顕示欲が臭ってくるというのに。
納得する自分にこれからなっていけるのか?
それより、結果出してしまったほうが早いという人もいるのでは?
よって私はこう考える。
・結果が出ていなくても納得する自分になること
・結果を出すこと
どちらか簡単なほうを選べばいい。
また、「過去勝った」ではなく「今勝ってる」ということが大事なのは
過去の栄光にすがると自己顕示欲がニーズとして出て、臭ってしまうからだ。
もう勝てなくなった自覚があるのなら、出てきてしまう自己顕示欲を、意識して引っ込めなければならない。
ただ安心してほしい。
もう勝てなくなった人へ向けては、
3 伝えたいことがある人
4 フィールドを自作する人
という次の戦略がある。
さらに、結果を出した人間には責任が生じる。
先述の宮崎駿を例に出すと
トップ オブ トップの人間には、業界第一人者としての責任が生じる。
自分の名誉より先に、作品に関わる全ての人の生活、作品ブランドへの期待を守らなければならない。
自己顕示欲など遥か昔に通り越し、いま彼らが向き合っているのは「期待と歴史を裏切れない恐怖」に近い。
だからこそ、職人なのにオーラがある理由は、このような責任から来ているように見える。
3 伝えたいことがある人
使命がある人
哲学がある人
世界観がある人
伝えたいことがある人
こういった人からは、メッセージ性を感じ取ることができる。
つまり、一番表面に見えるメッセージが「自分を見て」ではないため、自己顕示欲を感じさせないのだ。
(伝えたいことがないのはなぜか?というテーマでまた記事を書きます)
4 フィールドを自作する人
そもそも他人と競争しなければいい。
つまり、他者がいないフィールドにいれば、自己顕示欲は生まれにくい。
他者がいないフィールドに「行く」のではなく、自分しか存在しないフィールドを作るネタがあるだろうか。
複数の能力のかけ合わせにより、稀少なフィールドが完成する。
・英語が話せる+パーソナルトレーナー+整形外科医→世界中のアスリートの診断・リハビリ・トレーニングができる人
・元自衛官+ドローン操縦+山岳ガイド→災害時にも動ける山岳パトロールガイド
・農家+エンジニア+機器オタク→自分の畑を自作スマートファームにする人
一例としては上記のようなものである。それぞれの能力が意味のある交わりをなし、一つの最強ポケモンとなる。
自分は唯一無二の伝説ポケモンであるという自覚があれば、自己顕示欲を拗らせることがなくなる。
ただし「自分は伝説のポケモンだから」と希少性にあぐらをかき、レベル20のままではダメだ。
レベル20の伝説のポケモンより、レベル80のモブポケモンの方が勝てる。
よって伝説ポケモンマンの課題は、レベル上げだ。
掛け合わせ能力の数が多ければ、レベル上げに必要な負荷もでかい。
「見てくれ」と言う必要がない人たち
一流から自己顕示欲を感じないのは、
彼らがもう、とっくにそのゲームを卒業していたからなのであった。


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