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その人にできないことを「してほしい」と求めていないだろうか。

 彼と話し合いがしたい。
 もっと連絡頻度を上げてほしい。
 ゲームする余裕があったら返信がほしい。

こういった欲求は自然なものだが、

そもそも彼は、それができる人間なのか?
という視点があなたにあるだろうか。

実はこまめな連絡を返すのに、頑張らないといけない男性は多い。
「好きだったらできるはず」
自分にはできることが、相手には実はハードルが高いということを知らない。

お世辞にも音楽の才能があると言えない我が子に、お前は絶対ピアニストになれと言っている親と同じ構図だ。
それはかなり残酷なことだ。

あなたはラーメンが大好物だとしよう。
(あなたが他人に求める行動や価値観などをラーメンに例えている)

彼は、ペルー料理屋だとしよう。
つまりラーメンを提供できる素地はない。

しかしあなたは彼に対して「ラーメンを作ってくれ」と要望している。

この場合、彼が得意なペルー料理ではなく、あなたの好きなラーメンを出してくれる人と付き合うか、
いやあくまで彼がいいんだというのであればペルー料理を喜んで食べるしか選択肢はない。

まずはペルー料理を食べてみよう。(相手の言ったとおりに行動してみる)
ただ、口に合わないかもしれない。
その場合、無理して食べると、我慢が蓄積し、いずれ関係が破綻することはあり得る。
(ここで他のラーメン屋に行くことは浮気として例える)

ペルー料理屋の彼といるのなら、ラーメンがいつか出てくることを期待しても、それは叶わない。
回転寿司やドーナツ屋のように、ラーメン屋でもないのにラーメンを出す店もあるが、ペルー料理屋であればそれはあり得ない。
それでも彼がいいのか?

ラーメンが出てこないことは、不都合だ。
彼は、ラーメン屋ではない。
それでも彼というペルー料理屋の、雰囲気や場所など、料理以外の部分(お金やルックスなどを例えている)にあなたが強烈に惹かれていたり、何か特別な物語があるのなら、彼を選ぶ余地はある。
しかしラーメンが至高だという価値観がゆずれないなら、ラーメン屋の彼と付き合うことも視野に入れる。
その選択は、あなたがする。

出会った当初、彼がペルー料理屋であるにも関わらず
「ラーメンも作ろうと思えば作れるよ!」と頑張って発言してしまったが、
いざ付き合ってみると、おうお前全然ラーメン作らへんやんけ状態なのかもしれない。
「彼が頑張れない」ことは、責められないことだ。

問題なのは、要望をする側がこのことに気づけていないことだ。

それをわかった上で「ラーメンを作ってくれ」とお願いすることまでは可能だ。
だが、私たちにできるのは、お願いすることまで。ここを弁えているかがポイントだ。
彼が自分のリクエストに答えられなければ、諦めるか、他をあたるかしかない。
(たいていここで犠牲が伴うため、悩みに発展する)

この構造を理解していない人が
「彼と話し合いがしたい」などとよく言っている気がしてならない。
そしてそれは、我が子を絶対ピアニストにしたい親と同じだ。

朗報がある。
今後、彼がラーメンを作る気になる可能性はゼロではないということだ。

だがそれは、まずはあなたがペルー料理をおいしく食べてからの話である。

自分の主張を気持ちよく聞いて喜んでくれている人を前にすれば、
「もっとこの人を喜ばせたい」という意識が生まれ

じゃあラーメン作ったら喜んでくれるのかな、という発想になる。

つまり、してほしいことをしてもらうには、お願い上手になることだ。

かなり難易度は高い。なぜなら、お願い上手というのは表面上の話ではないからだ。
自分にとっての不都合を喜べるかにかかっているからだ。

相手が思い通りにならない局面は、最大のチャンスだ。

この彼の何に惹かれたのかを思い出せば、前向きな気持ちがあなたに戻ってくるチャンスであり、
なぜいま彼と一緒にいるのかを(惰性や、彼のステイタスなどの打算も含む)自覚し直せば、自分が本当に望む場所へ行くきっかけにもなる。

あなたの要求にこたえられない彼だが、
昔あなたが好きになったのは事実で、そこには何らかの理由があったのだから。

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