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今回のご相談は 旦那の浮気 夫婦関係元に戻したい / しぃさん
こちらのご相談です。

ご相談文要約

結婚18年、15年間セックスレスの夫に女性ができ、「別れた」と言いながら関係は続いていた。
仕事と偽ってホテルに行き、その後は何事もなかったように帰宅している。
夫には「私が文句ばかりだから」と言われたが、夫婦関係の修復はもう難しいのだろうか。

https://cocoro-marche.com/archives/35526

回避型・復縁・音信不通の専門家
恋愛専門医オーシマユーコです!

まずは、ご相談くださってありがとうございます。
ご主人の言葉と行動が一致しない状態が続いて、「何が本当なのか分からない」という混乱の中、長い間苦しまれてきたことが伝わってきました。

恋愛にも救急治療なるものがあります。

今のあなたは、救急治療が必要なフェーズだと思います。
医療にたとえて、「今なにをすればいいのか」のロードマップをお伝えしていきたいと思います。

あなたの今の状態

今回の出来事って
「この出来事は私に何を教えてる?」などと言い出す心理学やりすぎ人間でないのであれば、「意味不明」と言いたくなるのは普通の反応です。

今、あなたはかなり怒っている、もしくはかなりの怒りを我慢していることと思います。

問題点のひとつは、
今あなたが、感情を素直に感じられなくなってしまっていることです。

なぜそう言い切れるかというと
ご相談文に、旦那のクソ・オブ・クソなところは書いてくださっているのですが、
あなたの感情についての話がなにもない。
取り乱して当然の出来事に対して、感情がほとんど書かれていない

「意味不明」「理解できない」というのは、純然たる疑問ではなく、感情を切る言葉なんです。

そうやって感情を切らないとやってられないぐらい、
 どうして私をこんなふうに扱えるの
 私との18年間は何だったの
という怒りや悲しみが隠れている可能性を感じます。

私はどう感じているのか
私は何を望んでいたのか

ということがほぼ書かれていないこのような相談文は、心のエネルギーが相手へ向ききっている状態でよく見られます。
意識が相手に奪われ、自分の心を感じられなくなっていることも、ご相談文から読み取れます。

怒りはしばしば二次感情として扱われます。
怒りの下には、悲しみ、寂しさ、怖れ、傷つき などが隠れています。

しかし、それらをまともに感じると自分が崩れてしまいそうなとき、人は怒りによって自分を守ります。

あなたの場合、さらにその怒りさえも
 殺したいほど憎いです!
 絶対に許せません!
とは書かず、
「意味不明です」という冷えた表現になっている。

強い感情を十分に感じたり、言葉できてないまま抱え込んでいる可能性があります。
この段階では、いきなり「修復するべきか」「離婚するべきか」を考えるのではなく、まずは心の急性期を乗り切ることが大切です。

ということで、
ロードマップをお示ししたいと思います。

今回は
 青天の霹靂でパニックになっている人
 そもそも怒りを怒りとして表現できない人
 怒りは感じるがその先に進めない人

そんな全ての人に向けてお話しします。

未処理の感情は慢性的な問題となる

人は、日々の生活の中で、悲しみや寂しさ、怒り、不満、我慢といった感情を少しずつ溜め込んでいます。
ただ、それらはすぐに大きな問題として現れません。

「これくらいなら我慢できるわ」
「今は忙しいから考えないでおこう」
「夫婦なんてこんなもんよ」
と感情を後回しにしているうちに、心の中には未処理の感情が少しずつ積み重なっていきます。

そしてある日、それまで何とか保たれていたバランスが崩れ、浮気や離婚宣言、音信不通といった、目に見える大きな問題として一気に表面化することがあります。

本人にとっては青天の霹靂です。

けれど実際には、その日突然すべてが始まったというより、表面からは見えないところで、長い時間をかけて問題が進行していた可能性があります。

私は恋愛専門医オーシマユーコといいます。

医療に例えると、今の状況は腸閉塞という病気で説明できます。
検診を受けず、体の異変にも気づかないまま生活を続けているうちに、知らないところで大腸がんが進行していた。
しばらくは症状もなく、普段どおりに過ごせていたけれど、ある日突然、強い腹痛が起き、
「大腸がんが大きくなり、がんが原因で腸が詰まってしまっていて、いわゆる「腸閉塞」を起こしています。緊急の治療が必要です」
と医師から告げられる。

今の状態は、それに似ています。

では、どうすればいいのか。

私は本職でも医師をしていますが、今の状況を医療にたとえると、今すべきことの順番が見えてきます。
それを、これからお話しします。

青天の霹靂のロードマップ

今のあなたに必要なのは、この順番です。

① 救急治療(今ここ)

医療では、腸閉塞の腹痛にのたうち回っている患者さんに、いきなりがん治療の話や、生活習慣指導の話はしません。
「まずは腸閉塞を解除し、全身状態を落ち着かせることが最優先です」と言います。

心も同じです。

これまで悲しみや怒り、不満、寂しさといった感情を十分に扱えないまま過ごしてきた結果、今は心が急性期の状態になっていると思ってみてください。

その状態では、修復するべきか、離婚するべきかといった大きな判断をしても、一時の感情や変化する状況に左右されやすくなってしまいます。

だから最初にやることは、自分の中にある感情(主には怒りです)を安全に感じ、処理できる状態を取り戻すことです。

今、心にあふれる怒りや悲しみ、情けなさ、寂しさなど、今まで感じないようにしていた感情を、我慢せずにきちんと感じることが、医療でいうところの緊急手術になります。

感情を感じる?
それをやったら、問題は解決すんのか?
と思いません?

ということでまずは
「感情を感じることが、浮気などの現実問題を考えることとどう関係あるのか?」
について説明します。

感情を感じるから、問題が解決する、のではありません。
感情を感じたら引き寄せで〜とかそういうことを言ってるのではないんです。

感情を感じることによって、脳が落ち着き、認知の歪みや視野の狭さが改善し、構造を考えられるようになります。

そうすると初めて、
 この夫婦で何が起きていたのか
 自分は本当はどうしたいのか
 修復を目指すのか
 離婚も含めて考えるのか

という現実に即した具体的なことを考えられるようになるのです。

人は強いストレス状態では
そもそも感情を切ったり、
あるいは視野が狭くなって「なんでや」「許せん」という思考を何度も繰り返します。
ですが、そんな感情が少し落ち着いて初めて、状況を整理したり、自分の気持ちや今後の選択肢を考えられるようになります。

慢性的な問題に取り組める認知力を取り戻すために、緊急手術として、感情を感じる必要があるんです。

その第一歩として私がお勧めしたいのが、怒りを安全な方法で吐き出すことです。
怒りは、多くの場合、悲しみや寂しさ、傷つきなどの感情に触れないための蓋になっています。

その蓋を少しずつ外していくことで、自分が本当は何を感じ、何を望んでいたのかが見えてきます。

また、感情を感じることを緊急手術と表現していますが、本当の手術と違って1回で終わるわけではないことは申し添えておきます。

② 慢性治療

気持ちが落ち着いてきたら、今度は「なぜこうなったのか」という慢性的な問題を見ていきます。

医療でいえば、急性期を乗り越えたあとに持病と向き合う段階です。
治癒を目指せるものもありますし、うまく付き合いながら生活していくものもあります。

心も同じです。
長年の思考のクセ、夫婦の関わり方、自分の信念や価値観など、一朝一夕では変わらない部分を少しずつ見直していきます。

その過程で、
 修復を目指すのか
 距離を置くのか
 離婚も含めて考えるのか
といった方向性も、その都度同時進行で軌道修正していきます。

ただ、まずは①の救急治療から始めましょう。

セルフで怒りを発散する方法

それは、怒りを安全な形で外へ出すことです。

方法としては、紙に全部書き殴る。
「こんなことされた」「許せない」を誰にも見せない前提で書き続ける。
泣いてもいいし、汚い言葉を書いてもいいです。

そしてその紙を、処分してください。

これは根本さんの「お恨み帳」の話と同じになりますので、そちらをご参照ください。

怒りをご主人にぶつけることは、私はおすすめしません。
そもそも、主人にぶつけないために、紙に書くんです。

怒りをぶつけることと、怒りを処理することは別です。
怒りを繰り返しぶつけ続ける関係は、長期的には関係を悪化させることが多いです。

心の環境を整えるという発想

「怒りを発散する」だけではなく、怒りを増幅する環境を一時的に断つという発想も大切です。

心は、周囲の刺激の影響を受けます。

今のように心が急性期の状態では、刺激の強い情報に触れるたびに、せっかく落ち着きかけた感情が何度も揺さぶられてしまいます。

医療でいえば、炎症を起こしている胃に刺激物を入れ続けるようなものです。
胃薬を飲みながら激辛料理を食べていたら、治りが遅くなることは想像できますよね。

心も同じです。
だから一時的で構いませんので、心を興奮させるものよりも、心を鎮めるものを意識的に選んでみてください。

例えば、
 ショート動画を見ない
 SNSを見る時間を減らす
 不倫・復讐系の動画や体験談を見続けない

スマホからインプットしているコンテンツは、心の環境にかなり影響します。

普段ダウナーで攻撃性のある音楽を聞いているのなら、クラシック音楽やヒーリングミュージックに変えたり、
ゆっくり散歩する時間を作り、
神経が落ち着きやすいものに触れる時間を増やしましょう。

あとはなにより、よく寝てください。
リラックスしてください。

そりゃあこれだけで問題が解決するわけじゃありませんが、
感情を必要以上に刺激する環境を減らし、自分の心が落ち着きを取り戻しやすい状態をつくること。
それもまた、救急治療の一つなわけです。

書き下ろし記事もご参照ください

今回ご相談に回答するにあたり、
「こういうこともお伝えしたい」ということがあり、この記事に書くと脱線しすぎるため、別個に2本記事を書き下ろしました。

今、色々な情報をインプットしているかもしれないのですが、
余計に「じゃああたしはどうしたらいいわけ!?」となってしまいますよね。

感情を安全な方法で感じて、脳がこの状況を構造理解できる状態まで戻すのが、最初にすべきことです。

そのあとで初めて、「なぜ同じことが繰り返されるのか」という慢性的な問題や現実問題に取り組んでいけばいいんです。

恋愛専門医オーシマユーコでした!

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